オペラ座の怪人より
『リトルロッテ』『ザ・ミラー』『オペラ座の怪人』より
<ラウル>
可愛いロッテは考えた
<クリスティーヌ>
憶えていらっしゃるのね
<ラウル>
私の大好きな物は
<ラウル・クリスティーヌ>
お人形 魔法の靴 なぞなぞ
<クリスティーヌ>
いつもヴァイオリンを弾いていたパパ
<ラウル>
屋根裏部屋のピクニック
不思議なスゥーデンの伝説
<クリスティーヌ>
一番好きだったのは 眠ろうとする時に
ささやきかけてくる あの歌
<二人>
そう エンジェル・オブ・ミュージックのあの声
<ファントム>
私の宝物に手を出す奴
無礼な若僧め 愚か者め
<クリスティーヌ>
エンジェルの声が聞こえてくる つつんで私を
姿を現わして 連れていってね
<ファントム>
鏡に向かって ひとみこらせば
私がいるのだ その中に
<クリスティーヌ>
エンジェル・オブ・ミュージック 私の大切な方
音楽の天使なの 素敵な方
<ファントム>
ここだ エンジェル・オブ・ミュージック
おいで エンジェル・オブ・ミュージック
<ラウル>
クリスティーヌ! エンジェル!
<クリスティーヌ>
夢の中であなたは この心にささやく
今 姿も現れ
ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ
そう あなたね
<ファントム>
愛しい人よ
今宵も君の心にひそみて
ともに歌おうこの歌
ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ
そう 私だ
<クリスティーヌ>
怖れはしないわ 私は その姿を
<ファントム>
私の
<ファントム・クリスティーヌ>
今 二人はとけあい
ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ
ああ ひとつに
<ファントム>
夢の中でささやく歌声こそ
<クリスティーヌ>
あなたね
<ファントム・クリスティーヌ>
この心にひそむは
ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ
そう ひとつに
<ファントム>
「歌え、私の音楽の天使よ」
<クリスティーヌ>
今 ああ ファントム・オブ・ジ・オペラ
<ファントム>
「歌え私のために
歌え エンジェル・オブ・ミュージック
歌え 私のために」
『オペラ座の屋上』『オール・アイ・アスク・オブ・ユー』
<ラウル>
どうしてここへ
<クリスティーヌ>
止めないで
<ラウル>
帰ろうよ
<クリスティーヌ>
もうだめ
<ラウル>
何故だ
<クリスティーヌ>
殺されるわ
<ラウル>
馬鹿なことを
<クリスティーヌ>
恐ろしい
<ラウル>
大丈夫
<クリスティーヌ>
つかまってしまう 悪魔に
<ラウル>
悪夢なのだよ
<クリスティーヌ>
ザ・ファントム・ジ・オペラ殺しに来る
<ラウル>
信じて 僕の言うことを
<クリスティーヌ>
あの男は殺人鬼
<ラウル>
あの男は死神?
<クリスティーヌ>
もう逃げられない
<ラウル>
まだ逃げられる奴から
<クリスティーヌ・ラウル>
闇の中に閉ざされ
ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ
今潜むぞ(の)
<ラウル>
もうここにはいない
<クリスティーヌ>
私は行ったの あの人に連れられて
あの閉ざされた 闇の世界へ 闇の
私は見たのよ あの人の全てを
無残に焼けただれた ひきつっている
恐ろしい あの顔 あの声
あの声はすべてを包み私の胸の中にささやきかけてくるわ
甘いその調べを
<ラウル>
幻をみただけだ
<クリスティーヌ>
哀しみに満ちあふれて
憧れを宿していた
<ラウル>
クリスティーヌ クリスティーヌ
<ファントム>
クリスティーヌ・・・・
<クリスティーヌ>
「誰? 今のは」
<ラウル>
涙おふき 心静めて
もう怖くはない 僕を信じてほしい
夜の闇は今消えてゆき
光が輝き君を導く
<クリスティーヌ>
どんな時でも優しい心で
どうぞ私を包んでね
どんな時でも君が要ると
約束してそれだけをお願いだから
<ラウル>
君を抱きしめ君を守ろう
さあ今光が君を解き放つ
<クリスティーヌ>
私の望みはただ自由に
いつどんな時でも二人はともに
<ラウル>
助け出そう全てをつくして
君をその孤独から
言ってほしい僕が要ると
共にどこまでも二人で
クリスティーヌ君が全て
<クリスティーヌ>
言って2人の愛の誓いは
決して変わらないと
<クリスティーヌ・ラウル>
どんな時でも二人の誓いは
<クリスティーヌ>
言ってほしいの
<ラウル>
君が全て
<クリスティーヌ・ラウル>
今君を愛す
共にどこまでも二人で
今君を愛す
<クリスティーヌ>
大変もう時間だわ さあ行きましょう。
<ラウル>
クリスティーヌ アイ・ラブ・ユー
<クリスティーヌ>
すぐに馬車を呼んでちょうだい
<ラウル>
僕も一緒に行く
<クリスティーヌ>
私を導いて
<ファントム>
愛を与えた 音楽与えた
そのお返しがこれだというのか
愛するものに 今裏切られて・・・・・
クリスティーヌ
<ラウル・クリスティーヌ>
どんな時でも二人の誓いは
決して変わらないと
どんな時でも二人は共に
<ファントム>
これほどの辱めを
決して許しはしないぞ!
行け!!
(シャンデリアが舞台に落ち第一部閉幕)